日時 2006年12月21日(木) 14:00〜17:00
場所 京都大学人文科学研究所本館二階大会議室
「東山東一条」交差点北西角(市バス「京大正門前」)
主催 京都大学人文科学研究所
後援 (財)人文科学研究協会・日本南アジア学会・定例研究会(関西)
問い合わせ 京都大学人文科学研究所事務室総務掛
〒606-8501京都市左京区吉田牛ノ宮町
TEL075−753−6904
【講演】14:00〜15:00
「コンタクト・ゾーンとしての都市:インド・ムンバイの場合」
ラーフル・シュリヴァスタヴァ(奈良大学客員研究員)
【映画】15:00〜16:00
"...Aur Irani Chai"(…そして、イラン・カフェ)
"Portraits of a Lane"(ある路地の肖像)
【ディスカッション】16:00〜17:00
コメンテーター
藤倉達郎(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科)
松川恭子(奈良大学社会学部)
岩谷彩子(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科)
司会
田辺明生(京都大学人文科学研究所)
コーディネーター
田中雅一(京都大学人文科学研究所)
ラーフル・シュリヴァスタヴァ(Rahul Srivastava) 氏 専攻は社会学・社会人類学。ムンバイの聖ザヴィエル・カレッジ卒業後、英国ケ ンブリッジ大学でM.Phil.を取得。ムンバイのウィルソン・カレッジで教鞭を執っ ている間に、学生たちに「地域の社会学」の面白さを発見してもらおうと、カレ ッジ近くのコタチワディ地区でユニークな「近隣地域プロジェクト」を始める。 プロジェクトは、映像機器を利用して学生を含む住民自身が近隣地区のエスノグラフィーを作り出すという意味で画期的であった。2002〜2005年の間、アルジュン・アパデュライが設立したプカール(PUKAR Partners for Urban Knowledge, Action and Research都市における知識・活動・研究のためのパートナー)の所長(Co-Director)を務める。現在はゴアに在住し、リサーチ・フォーラムを主宰。研究・執筆活動を続ける。2006年10月〜12月の間、奈良大学客員研究員として日本に滞在し、「マルチメディアを利用した地域文化の理解と継承の試みについての日本・インドの比較研究」を行っている。
本講演は、ムンバイのPUKAR(都市における知識・行動・研究のパートナー Partners for Urban Knowledge,Action and Research)における近隣地域プロジェクトの二つの段階について紹介する。最初は、ウィルソン・カレッジでのプロ ジェクトについてであり、教育と都市の問題について扱う。次に、コタチワディ 地区―ムンバイの中心部にある植民地的村落であり、ムンバイという都市の建築史における支配的ナラティブに対して問いかける―でのプロジェクトについて。特に、コタチワディ地区における伝統的な低層の建物が並び、人口が高密度であるという地域的特性を無視する都市の支配的あり方に関連する問題を扱う。 映画紹介 「…そしてイラン・カフェ …Aur Irani Chai」(2002年、上映時間20分) PUKAR作品。ウィルソン・カレッジの学生たちの行きつけである数軒のイラン・カフェ。イラン・カフェのオーナーたちも、かつてはカレッジの学生であった。彼 らの都市の記憶、イランからムンバイへの移動についての語りをカレッジの学生達自身が取材・制作した作品。 「ある路地の肖像 Portraits of a Lane」(2005年、上映時間20分) PUKAR作品。「…そしてイラン・カフェ」と同様に学生が主体となって制作した作 品である。20世紀初頭の町並みが残るコタチワディ地区に住む住人の記憶を通じてみえてくる都市の中の「村落」の姿とは。
「…そしてイラン・カフェ …Aur Irani Chai」(2002年、上映時間20分) PUKAR作品。ウィルソン・カレッジの学生たちの行きつけである数軒のイラン・カフェ。イラン・カフェのオーナーたちも、かつてはカレッジの学生であった。彼 らの都市の記憶、イランからムンバイへの移動についての語りをカレッジの学生達自身が取材・制作した作品。
「ある路地の肖像 Portraits of a Lane」(2005年、上映時間20分) PUKAR作品。「…そしてイラン・カフェ」と同様に学生が主体となって制作した作 品である。20世紀初頭の町並みが残るコタチワディ地区に住む住人の記憶を通じてみえてくる都市の中の「村落」の姿とは。