[概 要] 中国の人々は、どのような「教え」を心のよりどころとしてきたのだろうか。その教えを宗教と呼びかえるとやや漠然としてしまうが、このセミナーでは、唐代にしばしば用いられた語、「三教」、すなわち儒教・仏教・道教を念頭に置き、それらの教えの三つどもえを中心に据える。唐代には、仏教・道教が中国社会に根を下ろして成熟期を迎え、それにともない儒教のあり方も再考された。遣唐使を通じて我が国に輸入された文化の根底には、それらの思想があったのである。今回は、それぞれの教えが書かれた書物、「経典」に対し、人々はどのように接したのか、この問いに、儒・仏・道それぞれを専攻する研究者が、時代の動向に即し、三つの教えの相互作用を意識しつつ語る。
主 催: 国立大学法人京都大学人文科学研究所
日 時: 2008年3月7日(金)10時30分~16時
場 所:学術総合センター 2階 中会議場[MAP]
(〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2-1-2)
東京漢籍セミナーポスター |
古いけれども古びない
歴史があるから新しい
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漢籍はおもしろい ***
「儒・仏・道の経典観 ― 唐代の宗教と書物」
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[プログラム]
司会 井波 陵一(京都大学人文科学研究所 附属漢字情報研究センター教授)
10:30~10:45 |
開会挨拶
森 時彦(京都大学人文科学研究所 附属漢字情報研究センター長) |
10:45~11:00 |
テーマ趣意説明
井波 陵一(京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センター教授) |
11:00~12:10 |
講演「玄宗と三教-『孝経』『道徳真経』『金剛般若経』注の撰述をめぐって」
講師 麥谷 邦夫(京都大学人文科学研究所教授) |
12:10~13:10 |
休憩 |
13:10~14:20 |
講演「大乗菩薩戒の道―『梵網経』と東アジア仏教」
講師 齋藤 智寛(京都大学人文科学研究所助教)
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14:20~14:40 |
休憩 |
14:40~15:50 |
講演「隋唐の学界における孔安国」
講師 古勝 隆一(京都大学人文科学研究所准教授) |
15:50~16:00 |
閉会挨拶 |
参加資格: 参加資格は問いません。
参加定員: 200名(先着順) *定員を超えた場合はお知らせします。
聴講料: 無料
[申込方法] 参加を希望される方は、「漢籍セミナー申込み」と明記し、氏名、連絡先(住所、電話番号、e-mailアドレス)等をご記入の上、下記宛に葉書(e-mail又はFAX可)にてお申し込み下さい。折り返し参加可否のご連絡をはがきにて差し上げます。参加申込書のサンプルは[こちら]。(e-mailの場合ご記入の上添付してお送りください。)
申込先
〒606-8265
京都市左京区北白川東小倉町47番地
京都大学人文科学研究所
附属漢字情報研究センター事務掛
電話:075-753-6997 FAX:075-753-6999
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