[Institute for Research in Humanities. Kyoto University]
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京都大学
人文科学研究所


共同研究
公開シンポジウム




日時 
2002年11月30日 午前10時より

場所 京都大学人文科学研究所
    本館大会議室(市バス「京大正門前」下車)





関連拓本展覧


主催 三国時代の出土文字資料研究班












午前の部

● 三国時代の歴史的意義
冨谷 至(京都大学人文科学研究所)
● 石刻の芸術的意義
大野修作(京都女子大学)
午後の部

● 朱字のミステリー -王基碑-
藤井律之(京都大学人文科学研究所)
● ある夫人の生涯 -孫夫人碑-
古勝隆一(京都大学人文科学研究所)
● 正統論は如何に展開されたか
-上尊号碑から辟雍まで-
宮宅 潔(京都大学人文科学研究所)




 京都大学人文科学研究所「三国時代の出土文字資料研究」班においては、このたび、共同研究の成果の一端を広く一般に紹介する試みとして、「石刻が語る三国時代」と銘打った公開シンポジウムを開催します。
 本研究班は、現在、人文科学研究所が所蔵する三国から晋にかけての石刻資料の校注作業に取り組んでおり、最終的には文字の校訂、語注の作成を基本とする成果報告書を出版したいと考えています。
 しかし、石刻資料がもつ歴史的あるいは芸術的意義は、決して校注作業だけで尽くせるものではありません。たとえば、歴史的意義を明らかにするためには、当時の政治や社会、さらには思想情況などを幅広く理解しておく必要がありますし、芸術的意義を見極めるためには、資料そのものとじっくり向き合い、一つ一つの文字の表情を読み取ることが不可欠です。
 今回のシンポジウムでは、対象となった石刻資料の拓本を会場に展示して、参加者の皆さんに直接御覧いただくとともに、それぞれの資料の特色について報告を行います。また、三国という時代、石刻というジャンルがもつ魅力について語る講演も用意します。
 歴史書や小説の『三国志』を通じて、最も親しまれてきた三国時代──そんな時代に作られた石刻資料は、私たちに何を語りかけようとしているのでしょう。耳を傾けていただければ幸いです。
      
                           
2002年10月

                      「三国時代の出土文字資料研究」班