創立75周年記念特別展

歴史の語る未来


京都大学人文科学研究所では創立75周年を記念して「中国宗教文献研究国際シンポジウム」の開催期間にあわせ、研究所の収蔵品およびパネルによる特別展示を行ないます。来場は無料です。みなさまの御来場をお待ち申し上げております。
展示期間: 2004年11月13日[土] 〜 11月21日[日]
      (ただし11月15日[月]は休館日です。御注意下さい)

開館時間: 午前9:30 〜 午後5:00

展示場所: 京都大学百周年時計台記念館1階 歴史展示室内

 *会場へのアクセスは下のウェブページを御参照ください。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/top2/11-top.htm


ごあいさつ  
 この特別展示は、京都大学人文科学研究所で日夜進められている研究活動において収集したコレクションの中から、選りすぐりの収蔵品をみなさまに御披露し、楽しみながら御高覧いただけるよう企画したものです。
 わたくしどもの研究所は、1929年に前身の一つである東方文化学院京都研究所が設立されて以来、今年で75周年を迎えました。この間、日本をとりまく状況の大きな変動にともない、研究所もその姿をさまざまに変えてきましたが、人文学の世界でたえず新しいフロンティアを切り開き、重厚でリライアブルな研究成果を生み出していくという使命には、いささかも揺るぎはありませんでした。
 研究所で行われている知的生産は、二つのカテゴリーに分かれます。一つは個人研究であり、いま一つは共同研究です。研究者一人一人の自由な発想にもとづく個人研究は、学を楽しみながら課題を心ゆくまで掘り下げることで、研究を通底の域にまで深めることを可能にします。一方、当該分野の多くの研究者が幅広く連携して進められる共同研究は、互いを啓発しあいながら新しい視野を獲得し、新たな問題群を発見して挑戦していく切磋琢磨の場を提供します。この展示では、そうしたさまざまな研究活動の展開のなかで収集した貴重な収蔵品とその研究成果について、現地調査や最新の研究活動を紹介するパネルもまじえて紹介しています。
 来るべき2029年の百周年にむけて最後の四半世紀へ歩を進めるに当たり、わたくしどもはこの展示に過去への省察と未来への展望を織り込んでみました。みなさまのあたたかいご理解とご支援をたまわることができましたら幸いです。
京都大学人文科学研究所長  森 時彦  

   
展示品目 (内容が一部変更になる場合もあります。ご了承ください)

【1】パネルの展示

ごあいさつ
制度の流れ(沿革)
研究の流れ
新たな研究体制へ
漢字情報研究センター
バーミヤンの石窟と大仏実測図
最新の研究成果紹介1[東方部:岡村の現地調査から]
最新の研究成果紹介2[東方部:池田の現地調査から]
最新の研究成果紹介3[人文部:竹沢のシンポジウム]




バーミヤン大仏

 

【2】収蔵品の展示

拓本
  ・三老諱字忌日記拓本
  ・三蔵聖教序拓本
  ・鄭和南海遠征碑拓本

雲岡石窟
  ・調査報告書と収蔵物

古文献
  ・大唐西域記(鎌倉時代の写本)
  ・永楽大典(明代の重写本)
  ・西夏文華厳経(元の活字による明代の刊本)

甲骨
  ・貝塚茂樹著『京都大学人文科学研究所蔵甲骨文字』
  ・同書所載の甲骨

近代の史料
  ・時報(上海発行の新聞)
  ・フランス革命資料
  ・万国博覧会資料

最近の研究成果から[出版物]

 

三老諱字忌日記拓本

 

 

 

 



[京都大学人文科学研究所]