人文学国際研究センターは2006(平成18)年4月、 人文学の国際連携研究拠点として本研究所に設置された。国立イタリア東方学研究所(ISEAS)、国立フランス極東学院(EFEO) を研究パートナーとし、5名の兼任・客員スタッフを中核に人文学の先端的研究の活性化と成果の発信を目指している。

 主たる 活動は、国際シンポジウムの企画と開催、公開セミナーの開催、内外の研究者の交流の促進とネットワーク構築、基幹プロジェクトと連携プロジェクト の実施、およびその成果の公刊である。

 基幹プロジェクトは 「『複数文化接触領域(コンタクト・ゾーン)の人文学」と題し、地域研究や歴史研究、文化研究、ポストコロニアル研究、 文化人類学などの専門家を迎え、グローバル化が進む現代社会にとって喫緊の問題である異文化理解や他者との共存のあり方について、様々に議論を重ねてい る。その成果は、当センターの定期刊行物『コンタクト・ゾーン』や公開セミナー・国際シンポジウムという形で公表されている。

 連携プロジェクトは 「近代日本と異文化接触ー「同時代化」を生きた人々の記録録」というテーマをかかげ、実施している。