『コンタクト・ゾーン』誌

『Contact Zone(コンタクト・ゾーン)』 2012・第5号
はじめに
1 領土、歴史、アイデンティティ ―鮮満観光と大日本帝国の形成 ケイト・マクドナルド(山本達也訳)
19 動物と人間の接触領域における不可視の作用主 ―狩猟採集民グイの談話分析から 菅原和孝
62 移動する身体の〈ランドスケープ〉 ―相互応答性・偶発性・歴史 土井清美
90 接触領域としてのアルパカ品質改良 佃麻美
108 コンタクト・ゾーンにおける実践 ―ニュージーランド・マオリのタトゥー「モコ」と世界の「Tattoo」 秦玲子
124 境界線を侵食する「癒しの共同体」 ―接触領域としての在日フィリピン人社会 日下渉
145 韓国民主化運動における地下情報の発信 ―越境的なキリスト者ネットワーク形成の背景と活動を中心に 李美淑
173 「危険」を消費する ―日本人バックパッカーが旅で経験するスリルの文化・社会的意味 大野哲也
196 留まる人々の「自由」 ―文化発信の拠点としてのハンセン病療養所 有薗真代
222 接触領域における身体に関する一考察 ―酒造現場での日常的な実践の事例を通じて 岩谷洋史
239 花柳界における芸者の変容 ―「商売」と「仕事」ということばの使用に関する一考察 中岡志保
257 コンタクト・ゾーンにおいて現れる痛みで結ばれる身体 ―女子プロレスラーとの練習の事例から 萩原卓也
271 書評・石原昌英・嘉納育江・山城新編『沖縄・ハワイ―コンタクトゾーンとしての島嶼』 栗山新也・三田牧
278 書評・永田貴聖著『トランスナショナル・フィリピン人の民族誌』 長坂格
283 人文学国際研究センター活動報告

『Contact Zone(コンタクト・ゾーン)』 2010・第4号
はじめに
1 前近代史のなかのコンタクト・ゾーン ―Finbarr B. Flood 著Objects of Translation をめぐって 稲葉穣
10 文化接触としての仏典漢訳 ―「格義」と「聖」の序論的考察 船山徹
29 コンタクト・ゾーンとしてのライフ・ストーリー調査 ―非英語圏出身者が英語で質的な聞き取りをおこなうことについて 酒井朋子
44 主体化をめぐる複数の回路とトランスカルチュレイション ―マルタにおける告解の事例から 藤原久仁子
60 コンタクト・ゾーンを誘発し演出するトルコ絨毯 田村うらら
85 アメリカ人が描いた20世紀初頭インドの輪郭 ―『マザー・インディア』を読む 小松久恵
97 インドにおけるポルトガル植民地支配と村落 ―ゴア州のコムニダーデ・システムの現在をめぐって 松川恭子
116 ディークシタルの居住空間からみるコンタクト・ゾーン 飯塚真弓
138 まなざしの呪縛 ―日本統治時代パラオにおける「島民」と「沖縄人」をめぐって 三田牧
163 コンタクト・ゾーンとしての占領期ニッポン ―「基地の女たち」をめぐって 田中雅一
190 コンタクト・ゾーンにおける食文化の表象 ―沖縄・南米文化接触地域のエスニックフード・ビジネスから 安井大輔
215 接触領域における調査者のポジショナリティ ―獅子舞集団との映像制作のプロセスを通じて 岩谷洋史
231「黒人」たちのコンタクト・ゾーンに向けて ―米国ワシントンD.C. におけるエチオピア系移民を中心に 山野香織
245 書評・長坂格著『国境を越えるフィリピン村人の民族誌 ―トランスナショナリズムの人類学』 関恒樹
251 2009年度京都大学人文科学研究所・人文学国際研究センター活動報告

『Contact Zone(コンタクト・ゾーン)』 2009・第3号
はじめに
1 ファッション・コンタクト・ゾーンとしての原宿 フィロメナ・キート(佐和・松枝・サベジ訳)
18 ファッションとしての日本 ―「ファッショナブル」に関する現代的考察 小野原教子
33 コンタクト・ゾーンとしてのオリシャ崇拝運動 ―アフリカ系アメリカ人の社会運動とキューバのアフリカ系宗教との境界をめぐって 小池郁子
72「軍人」から「外人」へ ―沖縄における沖縄県民と米軍の相互関係についての民族誌学的一考察 クリストファー・エイムズ(佐和・松枝・サベジ訳)
84 コンタクト・ゾーンとしての文化人類学的フィールド ―占領下の日本で実施された米国人文化人類学者の研究を中心に 谷口陽子
106 ジャパンポップから拡がるコンタクト・ゾーン ―サンフランシスコ日本町をめぐる文化創造とマンガ・アニメ産業 河上幸子
124 コンタクト・ゾーンからみるインド料理の成立 ―ディアスポラの役割を中心に 田口陽子
144 スィク・ディアスポラからみえる世界 ―移住と信仰をめぐるコンタクト・ゾーン 東聖子
166 ジェンダー化された苦悩 ―インド村落における不妊の病因論と経験の組織化 松尾瑞穂
187 フランス共和国とFGC裁判 梅本響子
204 呪物概念の変容に見る先住民の近代への処し方 ―オーストラリアにおける呪医の「紐」を事例に 大野あきこ
228 人文学国際研究センター活動報告

『Contact Zone(コンタクト・ゾーン)』 2008・第2号
はじめに
1 コンタクト・ゾーンにおける夢見 ―19世紀南アフリカのズールーの夢・幻視・宗教 デイヴィッド・チデスター (藤原久仁子訳)
23 日本仏教とセイロン仏教との出会い ―釈興然の留学を中心に 奥山直司
37 考古学の文化領域論 ―土面の遺跡組成論をめぐって 磯前順一
52 境界に生きる日本人女性たち ―米軍基地をめぐるつきあいのかたち 宮西香穂里
71 性産業に携わる外国人女性たちの表象とエイジェンシー ―在韓米軍基地村のフィリピン人女性「エンターテイナー」の事例から 徐玉子
89 韓国の大学における軍事文化と日常 ―徴兵制をめぐる言説と予備役,現役,女子学生の実践 朴眞煥
109 霜降りゾーンでのコンタクトとコンフリクト ―近江和牛の事例から ティナ・ペネワ
117 コンタクト・ゾーンとしての飲酒空間 ―エチオピア農村部コンタ特別郡の事例から 山野香織
131 英国でコンタクト・ゾーンを考える ―グラストンベリーにおける女神運動とドルイド教を事例として 河西瑛里子
148 ミュージアム展示をめぐる人々 ―広島県呉市・大和ミュージアムを事例に 福西加代子
164 日本におけるロシア文学の翻訳 エレナ・バイビコフ
171 書評・石原俊著『近代日本と小笠原諸島―移動民の島々と帝国』 藤原久仁子
179 人文学国際研究センター活動報告 

雑誌『コンタクト・ゾーン』が創刊されました。

『Contact Zone(コンタクト・ゾーン)』 2007・第1号
はじめに
1 複数文化接触としての古代アフガニスタン 稲葉譲
13 近隣社会としてのスラム ―ムンバイの事例から ラーフル・シュリヴァスタヴァ(常田夕美子松川恭子翻訳)
31 コンタクト・ゾーンの文化人類学誌へ ―『帝国のまなざし』を読む 田中雅一
44 インド西部の女神祭祀にみる震災と復興 ―インド西部地震被災地カッチの事例より 金谷美和
60 接触領域としての『聖遺物』信仰 ―南アジア・ムスリム社会からの事例から 小牧幸代
72 接触領域としての呪術 ―南インドの移動民ヴァギリの呪術忌避とその変容をめぐって 岩谷彩子
90 接触領域としてのTi-POP ―CD製作の場面から 山本達也
116 接触領域における憑依、接触領域としての憑依 ―ガーナの神霊祭祀を事例として 石井美保
130 揺れ動く信仰共同体 ―中国西北農村教会におけるポリティックス 李ぶん文
143『困難な私たち』への遡行 ―接触領域における暴力の記憶の民族誌記述 中村平
161 オセアニア芸術が開く『オセアニア』 ―フィジー、オセアニア・センターの絵画制作を事例に 渡辺文
184 人文学国際研究センター活動報告