[Institute for Research in Humanities. Kyoto University]
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沿革 組織・機構 交通と地図 蔵書と資料

人文科学研究所の組織・機構

※2008年1月1日現在

1. 機構・組織

 2000年4月に改組された人文科学研究所は、研究部門5と附属研究施設1から構成されている。研究・運営の便宜上、これら研究部門・附属研究施設を人文学研究部・東方学研究部の2部に分けている。
 事務部は、総務掛・会計掛・図書掛・漢字情報研究センター事務掛の4掛に分かれ、それぞれ業務を分担している。
 また、本研究所には、議決機関・協議機関として、教授会、各種委員会および研究者会議などを設けている。

    ┌─ 研究部門 ── ┬─ 文化研究創成部門  ─┐
    ├─ 文化生成部門  ─┼─ 人文学研究部
    ├─ 文化連関部門  ─┘
    ├─ 文化表象部門  ─┐
 所長 ─ ┬── └─ 文化構成部門 ─┼─ 東方学研究部
  ├─ 附属研究施設  ┬─ 漢字情報研究センター ─┤
├─ 現代中国研究センター ─┘
└─ 人文学国際研究センター 
  └─ 事務部 ─── ┬─ 総務掛
    ├─ 会計掛
    ├─ 図書掛
    └─ 漢字情報研究センター事務掛
  ├─ 教授会
  ├─ 各種委員会
  └─ 研究者会議


2. 各部門の研究内容

文化研究創成部門

 現代諸科学の成果および芸術界や社会における諸活動との連携をふまえ、21世紀人文学の方法と対象を探求する。先端術語や非言語媒体で表される重要知見をとりこむ一方、それらを汎用言語に転換し、国際的で体系的な文化研究基盤の形成をめざす。 [文化研究創成フォーラム]

構成員: 田中雅一 藤井正人  横山俊夫 岡田暁生 加藤和人 田辺明生 倉島哲 小池郁子 田中祐理子 

文化生成部門

 文化のダイナミクスを生成、継承、消滅の観点から明らかにし、それらを理論と実証の両側面で把握し、また文化研究の方法の精緻化を通して、現代世界における諸文化を一層深く理解するための道を開く。

構成員:大浦康介 富永茂樹  岩城卓二 王寺賢太 高木博志 立木康介 久保昭博 谷川穣 藤原辰史 

文化連関部門

 人・財貨・情報の移動、接触、融合などによって生じる複数文化間の連関事象を研究する。これにより、国境を越えて進行している文化変容の実相を理論化するとともに、21世紀における文化的共存のあり方についての指針を示す。

構成員:籠谷直人  竹沢泰子 水野直樹 山室信一 伊藤順二 小関隆 高階絵里加  李昇 菊地暁 坂本優一郎

文化表象部門

 東洋における文化現象のうち、直接には文字資料と関わらぬ、形態を有する部分について、社会的、歴史的な視点から探究を行なう。

構成員:浅原達郎  岩井茂樹 岡村秀典 曾布川寛 田中淡 稲葉穣 矢木毅 古松崇志  

文化構成部門

 言語、宗教、思想、制度、歴史の各分野からアプローチして、中国を中心とする東アジアの文化構造を文献実証主義の立場から総合的に研究する。そのテーマは、漢字文化を特色とする中国文明の生成、展開とそのインド文明との接触から東アジアへの伝播、さらに近代における西洋文明との交渉にまで及ぶ。

構成員: 金文京 高田時雄  冨谷至 麥谷邦夫  森時彦 池田巧 石川禎浩 古勝隆一 船山徹  宮宅潔 中西裕樹  藤井律之 宮紀子

漢字情報研究センター

 漢字情報研究センターは、旧東洋学文献センターを改組して、2000年4月に設立された。その主たる任務は、漢字に対して情報科学的な研究を行い、新しいメディアを通して漢字文献を広く研究者に提供することである。各種のデータベースが作成されつつあり、なかでも長い歴史を有する『東洋学文献類目』は、近年ウェブ上でも利用できるようになった。

構成員:井波陵一 武田時昌 Christian Wittern 安岡孝一 齋藤智寛 高井たかね 永田知之 向井佑介 守岡知彦 山崎岳 梶浦晋

人文学国際研究センター

 人文学国際研究センターは人文学の国際研究連携 拠点として、2006年4月人文科学研究所に設置された。連携機関であるイタリア国立東方学研究所の所長、フランス国立極東学院の京都支部長を人文科学研究所客員教授、客員准教授として迎え、共同研究、研究者交流、国際シンポジウムの開催などを通じて人文学の先端的研究を目指している。

構成員:田中雅一 稲葉穣 Silvio Vita(客員) Francois Lachaud(客員)

現代中国研究センター

 現代中国研究センターは、人間文化研究機構(大学共同利用機関法人)と京都大学が共同設置する現代中国研究の拠点として2007年4月に発足した。下に挙げた構成員のほか、学内の関連諸部局(経済学研究科〔上海センター〕、文学研究科、人間・環境学研究科、法学研究科、学術情報メディアセンターなど)の教員を兼任などの形で受け入れ、京都大学の現代中国研究者が持続的共同研究を行う場の構築を目指している。また同センターは、現代中国地域研究を進める日本国内の6拠点の一つとして、他拠点(早稲田大学〔幹事拠点〕、慶應義塾大学、東京大学、総合地球環境学研究所、東洋文庫)と連携して、ネットワーク型の共同研究を実施する。

構成員:森時彦 岩井茂樹 籠谷直人 石川禎浩  池田巧 袁広泉



3. 施設

 京都市左京区吉田牛ノ宮町の建物を「本館」、同左京区北白川東小倉町47番地の建物を「分館」として使用している。

 本館は、かつては旧西洋文化研究所の所屋であり、1960年正式に京都大学に寄贈され、長らく人文科学研究所の旧分館として使用されてきた建物を、1975年に、全面的に新改築したものである。分館は、1930年に外務省文化事業部によって建てられた旧東方文化研究所の所屋であり、かつては外務省に所属していたが、1967年12月に京都大学に移管されて今日に及んでいる。

 本館は、地上4階、地下1階からなっている。1階には、所長室、事務室、会議室、ロビー、応接室などの諸施設があり、2階には、大・小会議室、談話室、図書室ならびに閲覧室があり、そのほかは研究室にあてられている。3階・4階は主として研究室となっているが、会議室もある。また、地階は、機械室、電気室、倉庫などにあてられている。書庫は、4層である。また、西側に隣接していたドイツ文化研究所を当研究所が1983年9月より使用することになり、「西館」と命名された。「西館」は研究用会議室、書庫、資料収蔵室等として利用されている。

 分館は、地上2階、地下1階からなっている。1階は、ホールのほか、漢字情報研究センター事務室、会議室、応接室、および研究室などにあてられ、2階は、講堂(平常は漢字情報研究センターの閲覧室として使用)、書庫、図書室となっている。書庫は、鉄骨3層で採光に留意した特殊な構造で、主として東方学関係の図書が収蔵されているが、昨今では、蔵書は、収容能力の倍に近く、研究上多大な不便を生じている。とくに、外国人の研修員を含む利用者が年々増加しているため、その便宜を満たしきれない状態である。建物の老朽化対策と書庫の収容能力向上のため、1996年から翌年にかけて「分館」の大規模な改修工事が行われた。これにともない,旧管理人室および地下のかなりの部分が書庫として利用されるようになったが,将来における蔵書の確実な増加を見込んだ解決策とはなっていない。また、資料収蔵庫が分館の敷地内に1980年3月に新築された。

 

 


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