文化研究創成フォーラムでは、昨年度から2年間にわたり、「科学のことばと宗教のことば」というテーマのもと、自然科学と人文科学の対話の可能性を探るフォーラムを開催しております。
このテーマは、今日の「科学のことば」と「宗教のことば」の中に見出される共通点や相違点が、歴史的あるいは文化的にどのように形成され伝達されてきたのかということを、専門領域をこえた広い視野で再検討するために掲げられたものです。
ご承知のとおり、過去半世紀の自然科学は生命観や人間観を大きく変化させました。先端医療技術やバイオテクノロジーの急速な発展により、生命はもはや「神」の手に委ねられるものではなく、人間による操作がますます可能になろうとしています。その一方で、様々な宗教の復興現象やカルト運動もまた世界的な規模で活性化し、独特の世界観や歴史観で私たちに訴えかけてきます。生命や人間あるいは世界や歴史というものをどのようにとらえ、表現していくのかという問題は、現代人にとって避けがたい課題になってきております。
このような問題意識のもと、第3回となる今回のフォーラムでは「音楽」に主題をとり、そこに関わっていく「ことば」の姿を浮かびあがらせ、科学性、宗教性という問題系について多彩な視点からの議論を提起してまいりたいと考えております。ご関心をお持ちの方々のお越しを心よりお待ち申し上げます。
2003年4月末日
京都大学人文科学研究所文化研究創成部門
連絡先:人文科学研究所 田中祐理子
電話075(753)6927, ファクス075(753)6903
email: tnky@zinbun.kyoto-u.ac.jp