[Institute for Research in Humanities. Kyoto University]
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文化研究創成フォーラム



第1回「科学のことばと宗教のことば」


 このたび発足した文化研究創成フォーラムでは、今年度から2年度にわたり、「科学のことばと宗教のことば」というテーマのもと、自然科学と人文科学の対話の可能性を探るフォーラムを開催することになりました。

 このテーマは、今日の「科学のことば」と「宗教のことば」の中に見出される共通点や相違点が、歴史的あるいは文化的にどのように形成され伝達されてきたのかということを、超領域的で多角的な視座から再検討するために掲げられたものです。

 ご承知のとおり、過去半世紀の自然科学は生命観や人間観を大きく変化させました。先端医療技術やバイオテクノロジーの急速な発展により、生命はもはや「神」の手に委ねられるものではなく、人間による操作がますます可能になろうとしています。その一方で、様々な宗教の復興現象やカルト運動もまた世界的な規模で活性化し、独特の世界観や歴史観で私たちに訴えかけてきます。生命や人間あるいは世界や歴史というものをどのようにとらえ、表現していくのかという問題は、現代人にとって大きな課題だといえるでしょう。

 このような問題意識に基づいて、10月24日(木)午後5時半〜8時に、京都大学人文科学研究所本館大会議室において第1回目のフォーラムを開催します。

 今回は、本研究所の阪上 孝(近代ヨーロッパ思想史)による趣旨説明のあと、同じく本研究所の加藤 和人(生命科学史)と本学アジア・アフリカ地域研究研究科の東長 靖氏(イスラーム思想史)が、まずそれぞれの見地から「科学のことば」と「宗教のことば」について語り、それを受けて出席者全員が共同で議論をさらに深めます。

 このテーマへのご関心をつとに示されている方々をお誘いする次第です。なお、ご出欠のご返事を10月17日までに下記の事務局にいただきますようお願いいたします。


平成14年10月7日


京都大学人文科学研究所 文化研究創成部門一同

事務局:京都市左京区吉田牛ノ宮町 
京都大学人文科学研究所 小牧研究室
     ファクス 075-753-6903 (要小牧宛明記)
メイル ghazal@zinbun.kyoto-u.ac.jp