２００８年８月１２日

　京都大学人文科学研究所では、図書室主催による近畿地区国公私立大学図書館員向け修復講座を下記の要領で開催することといたしました。ご多忙のおりですが、受講いただければ幸甚です。

　大学図書館には、教育・研究手段の主たるひとつである図書館史資料が数多く所蔵されています。そしてその中には、和漢洋を問わずの貴重な古典籍やコレクション、永きにわたって利用されてきた数多い史資料が存在します。

　史資料の中には、長期間の運用や利用によって汚損や破損を被ったものも少なくありません。とりわけ破損した資料にあってはさらなる破損等を避けるために、結果として利用停止の措置を取るに至ったものも見受けられます。

利用停止に至らないまでもこうした破損資料を日頃の図書館業務の中で目にすると、図書館員が少し手を加えれば安心して利用に供せるのにという思いを抱きます。 　今回はそうした資料にあって、洋書の古典籍や洋書、あるいは洋装丁の和書などについて、修復の基本的な考え方、事柄について理解を深めたいと思います。図書館員でできること、逆にしてはならないことを学びます。さらに当該図書館に所蔵されている修復対象資料を持ち寄り、実際に修復を試みます。修復に対する疑問や意見などあわせてお持ち寄り下さい。

　募集定員は１５名です。（定員を上回る時は主催者で調整します。）申し込みは９月１日（月）必着で、京都大学人文科学研究所図書室 宛お願いします。なお、受講通知は参加者についてのみ９月５日（金）までにメールでお知らせします。

記

修復講座（洋書・洋装丁の部）

と　き：　９月１２日（金）１０：００〜１６：３０

９：４０〜　　　　：　受付
１０：００〜１１：５０：　修復・保存のあり方（理論編）
１３：１５〜１６：１５：　修復（実習編）

ところ：　京都大学人文科学研究所（本館）第一セミナー室
　　　　　　　　京都市左京区吉田本町（TEL　075-753-6909）

講　師：　鈴木　英治　氏
　 　　　　　　　（吉備国際大学文化財学部文化財修復国際協力学科教授）

参加費：　無　料