[Institute for Research in Humanities. Kyoto University]
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第5回 図書館員向け修復講座「針止め図書」

                         2008年10月9日


 第5回図書館職員向け修復講座を下記の要領で開催します。

 今回は、針止め(ホッチキス針)図書の対策やその対応について、その修理方法を学びます。

 1930年代以降の刊行物の中には、針止め(ホッチキス針)のものが数多くみられます。とりわけ近年は、雑誌類を中心には針止めで製本された刊行物が増加の一途をたどっています。この種の資料群にあって、古い時期に針止めされた資料は、針の錆が本文料紙に影響を及ぼし、料紙自体の劣化につながっているものも少なくありません。

 酸性化をともなった資料はどうすればいいのか、脱酸処理は必要か、料紙の錆部の補修をどうするか、ピンの処理をどのようにするか、修復用紙縒の調達をどうするか、紙縒を用いた綴じはどのようにするのか、等々資料への対応や修復の判断、および図書館員で可能な修復について、その実際を学んでいきたいと思います。

 講座は、同一内容で午前と午後の二コマで実施します。募集定員は各20名です。申し込みは、午前の部、午後の部を明記の上、10月29日(水)必着で、京都大学人文科学研究所図書室  宛お願いします。なお、受講通知は参加者についてのみ10月31日(金)までにメールでお知らせします。

修復講座(針止めの部)

と き: 11月11日(火)
午前の部 9:45〜    受付
       10:00〜12:00
午後の部:13:15〜   受付
       13:30〜15:30

ところ: 京都大学人文科学研究所(本館)第一セミナー室
京都市左京区吉田本町(TEL 075-753-6909)

講 師: 太田 博寿  氏(経師 大入)

参加費: 無 料

持ち物: 修復対象資料(劣化資料、新刊雑誌)、ラジオペンチ、ニッパ

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