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狭間直樹編 『共同研究 梁啓超―西洋近代思想受容と明治日本― みすず書房 1999年11月    

 

本書は、京都大学人文科学研究所の共同研究、

「梁啓超の研究――その日本を媒介とした西洋近代認識について――」班(1993.4-1997.3)

の研究報告論文集として,みすず書房より刊行されました。ISBN4-622-03810 定価15,000円+税 


2001年3月,北京の社会科学出版社より同書の中国語版

『梁啓超・明治日本・西方――日本京都大学人文科学研究所共同研究報告』

(1/32開版=8.5センチ×11.7センチ 525頁) が刊行されました。


 <この共同研究のめざしたこと>   →目次  →内容提要

特徴1

発表当時の資料に依拠することにより、梁啓超の文章・思想と行動を具体的な
歴史状況との関係性のなかで把握考察することを目指した。
従来の研究は、編纂もの(資料集、全集等)に拠ることが多く、時代
情況との切り結びにおいて具体的関連性を欠いていたが、その弱点
はほぼ克服できた。

特徴2

日本亡命後、明治日本の達成した成果を梁啓超がいかに受容したかを、活動
分野ごとに、主としてその知的源泉を追求することを目指した。
研究の結果、梁啓超と明治日本の関係は、いわば「梁が日本を媒介
に受容した」との視点から「明治日本が梁を培養した」との視点に変
わった、と言ってよいほど多くの新発見があった。

特徴3

梁啓超の営為を通じて、中華文明の近代的変容にたいして明治日本が果たし
た役割を解明することを目指した。
西洋近代文明の受容において明治日本が顕著な成果をあげたこと
は衆目の認めるところだが、梁啓超の営為を通じて中華文明の近代
的変容の道筋が明らかとなるにつれ、そこに「東アジア文明圏」とい
うべきものの存在を提起してよい、と考えるにいたった。
Copyright (C) 1999  [京都大学人文科学研究所] All rights reserved.
更新日 : 2001/8/2  

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