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竹内弘行 |
梁啓超の康有為への入門従学をめぐって |
師事と反抗が複雑にからみあった康有為との関係を、初対面から戊戌亡命にいたるまでの時期において、とくに康門従学に焦点をあてて検討している。両者の人間的な感情から思想的なズレにいたるまでをふくめて立体的に解明する。 |
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村尾 進 |
万木森々――『時務報』時期の梁啓超とその周辺―― |
康梁派の法運動が、当時の変法諸派とは位相を異にする歴史的地位にあったことを明らかにする。梁啓超「変法通議」にいう「学校」も、孔子改制の説にもとづく康門の講学の場の拡大ということだったのである。 |
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狹間直樹 |
「新民説」略論 |
「新民説」が、吾妻兵治の漢訳『国家学』によって提供されたブルンチュリの国家論、福沢諭吉の独立自尊の教え、日本陽明学(王学)を基礎として、「中国之新民」としての立場からいわば“理念投影”的に書かれた文章だったことを明らかにする。 |
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石川禎浩 |
梁啓超と文明の視座 |
梁啓超の思考の枠組みの根幹をなす、1900年以後の競争肯定の強権論の視座にたった「文明」「文明論」が、浮田和民や藤田豊八等の文明の地理決定論と関連させて福沢諭吉の『文明論之概略』を下敷きにしたものであることを実証的に解明する。 |
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土屋英雄 |
梁啓超の「西洋」摂取と権利・自由論 |
梁啓超の権利・自由論が、従来の研究で無視されてきた中村正直訳『自由之理』を介してのものだったため、「社会」をヌキにした国家(政府)と国民(個人)の関係性の把握となり、「国権」重視のものとなったことを明らかにした。 |
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末岡 宏 |
梁啓超と日本の中国哲学史研究 |
梁啓超の築いた中国学術思想史の枠組みの基礎が、孔子研究では蟹江義丸の方法によったものであり、国家主義を功利主義と結びつけた墨子研究の分析も高瀬武次郎『楊墨哲学』を踏まえたものであること等を解明する。 |
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森 紀子 |
梁啓超の仏学と日本 |
梁啓超の仏教思想が、来日後、井上円了らの仏教再興運動、キッドの進化論(角田柳作訳『社会の進化』)に接して、社会の利益を個人の上におく自己犠牲の精神を仏教の死生観と結びつることにより、国民形成に動員される道筋などを解明する。 |
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森 時彦 |
梁啓超の経済思想 |
梁啓超が、来日後、日本の自由民権運動期に風靡したイギリス古典学派の自由主義経済学説に取って代わったドイツ歴史学派の国民経済学説を受容し、それを中国の国民形成のための議論に適用したことを実証的に分析する。 |
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松尾洋二 |
梁啓超と史伝――東アジアにおける近代精神史の奔流―― |
梁啓超の最も精彩ある活動領域である史伝において、かの「ロ――ラン夫人伝」が徳富蘆花「仏国革命の花」であり、「イタリア建国三傑伝」等が明治期の国民精神振興のための日本の作品をなぞったものであることを明らかにする。 |
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斎藤希史 |
近代文学観念形成期における梁啓超 |
梁啓超の中国文学史の開拓、俗語(白話)文学の提唱等、中国の近代文学にとっての基礎を据える仕事の多くが、日本における「国文学(日本文学)」の確立に触発された自国意識に基づくこと等を文明史的に解明する。 |
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山田敬三 |
『新中国未来記』をめぐって――梁啓超における革命と変革の理論―― |
国民形成の手段として小説を重視した梁啓超の政治小説『新中国未来記』が、末広鉄腸『二十三年未来記』等の作品から、その形式・内容の両面にわたって直接的な示唆を受けたものであることを明らかにする。 |
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井波陵一 |
啓蒙の行方――梁啓超の評価について―― |
梁啓超は卓越した「啓蒙」思想家とされるが、その「啓蒙」が時代的な意味(絶大な影響力とパラダイム転換の舞台回し的役割をふくめ)を持ちえたのは、産業社会に対応的な「近代的精神=生産主義的理性」を体するものであったことを論ずる。 |
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中村哲夫 |
梁啓超と<近代の超克>論 |
梁啓超の<近代の超克>論は、日本のそれとは位相を異にし、人間の全体性回復のための人文精神、ポストモダンへの回路が初発的に、かつ根元的に開かれていたものであることを論ずる。 |
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